10.05.2008 効率的な稽古方法

弓道の上達の近道は、如何に効率的に稽古を積み重ねるかであろう。特に我々社会人は、週に2-3回の稽古頻度で、各20-40射が限界であるから、ただ単に矢数をかけるだけでは、なかなか上達しない。又せっかく良い射がでたとしても、偶然出たために、意識的に再現ができない。

一般的にコツを掴むのが早い人と遅い人がいる。特に他のスポーツ、芸術関連で実績がある人はそういう傾向がある。それには観察、洞察、分析力に優れており、又自己の身体能力を知っている人である。これらの人は意識せずとも何が必要であるかを知っている。 通常の人は先ず意識的に効率よく稽古をすることから始まる。ここでは、私的であるが、効率的な稽古の一例を挙げたいと思う。

1)自己の射を知ること
鏡の前で自己の射を観察したり、ビデオに撮り研究する。これを知ることなしには、次へは進めない。

2)自己の射を分析する
目から入る情報を客観的に分析する。(良い部分、悪い部分を見極める) 良い(悪い)部分は、何故その後の動作に良い(悪い)影響を与えるのか考える。この部分を更に向上(修正する)させることにより、上達が早くなる。

3)見取り稽古、或いは指導を受ける
自分に足りない部分を補う。具体性、目的をもって見取り稽古、或いは指導を受けることが重要である。

4)工夫稽古
上記の情報全てが、実際に実行できるかどうかは試してみないと分からないことが多い。これは先ず、修正時期が合っているかどうかと、その修正が現在の自己の射に合っているかどうかにもよるからである。

5)矢数稽古
数少なくとも良い射を繰り返すことにより、良い癖を体に覚えこませることが重要である。

もちろん良い師につき、正しい指導を受けることは上達の近道ではあるが、受身の稽古だけでは上手くいかない。基本からそれない事を条件に自己で学習していくことが重要であると考える。