29.03.2010 2010年度ドイツ全国大会の感想

今年もハノーファーで大会が行われ、例年のごとく5段以上の個人の部に参加した。今年からは、一手4回の計8本で行われ、参加者15名と例年になく多くの人が参加した。特にここ2-3年で5段となった若い人の参加により、的中率の向上と、見本となる射が多くでるのではないかと期待していた。結果は偶然にもスタート番号1の人が8射7中で優勝し、スタート番号2の自分が8射6中で準優勝となった。3位決定戦では8射4中の3名による遠近法が行われた。 厳しいようだが、5段以上の部で弓を引く人は、長年の指導者であり、見本となる射ができなければならない人達でなければならないと思う。よって的中率も15名中わずか5名が50%であった事に加え、見本になるどころか、若い人達からがっかりする声が聞かれる事は残念で仕方がない。

ここ2、3年は若手の成長を感じさせる。特に有級者大会が開催されて以来、多くの若手が着実に育っている。その前までの約10年間は、せっかく新人が大会にきても採点方式の予選では、年功序列で古株がほぼ自動的に決勝へ進む感が強かった。それが最近は特に初段保持者の中から4段までの高段者を凌ぐものがでてきた。非常に喜ばしい事である。今年は特にその傾向が強く、36名参加の内、上位4位までは初段保持者であった。又予選突破のトップ15名の内、7名が初段保持者であった事も明記したい。この強い世代は、バランスのとれた素直な射で、又試合に強い精神力を備えている。今後は、特に年配の射手へのよい刺激となるであろう。今後の更なる成長を期待する。