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02.09.2005

手の内

和弓に於いては身体全体の力の働きが左右にバランスされている事が重要である。よって左右の手の内も同じように働かねばならないと考える。

左手の内
親指で弓の内右端を前に押す(弓の回転を助ける) 小指で弓の外左側を絞める・或いは締まってくる力を緩めない(弓の回転軸となる)

右手の内
親指を伸ばし、小指を絞める

両方の親指は身体全体の力が働く個所であり、この部分を働かせるのではない。 両方の小指は離れの地点を安定させる働きがあり、握り込まずに絞め続ける様に働く。 離れでは身体と弓が開くので、結果的に残身では両手は下後方へ進み肩の線上に収まる。 剣道の手の内も同じで、絞めがある事によって押し伸ばす力が十分に働く。これが武道の共通点であると思う。