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09.12.2005

会の深さ

会では詰め合い・伸び合いが残身まで持続的に働いており、修行のどの段階に於いても出来るだけ深い事を要する。深いと言う事は単に時間的に長い事を意味しておらず、内容的に深い事を指している。現在の弓道は修行道としての位置づけが強く単に的中する為の稽古ではなく、的付けして、バランスが丁度合った段階で放すのではない。会では己との戦いの連続で、的への誘惑・欲望・執着を取り払い、全身全霊の射が出るように心がける。これを繰り返す事により、例えば早気・緩み等の取り払いがたい射癖を未然に防ぐ事にもつながり、射の位を上げる事になる。 稽古での目標は、内容で自己に克ち、結果として的中が生まれるようにしなければいけない。 これは武道の基本でもある。