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23.06.2006

稽古中の礼について

武道は、礼に始まり礼に終わるが、弓道ではその他の武道と比べ、直接の相手がいない為に、相手に対する礼は行われない。 しかし、弓道では礼法が定められており例えば 道場の上座(脇正面)に対して、又相手を想定した的(的正面)に対しての礼。礼射を行う際は、同じ立ちの人への礼が基本である。 特に矢数稽古では、弓を引く事のみに注意が行きやすく、前後の揖が正しく行われいない事が多い。又揖は行っていても気持ちが全く入っていないの同じく意味が無い。 礼又は揖は基本的に意を注ぐと表現される。意を注ぐということは、頭をただ下げるだけではなく、気持ちが伴なわなければならない。少なくとも お願いします-有り難うございましたの気持ちの表現として礼・揖を用いると動作が生きてくる。 又礼・揖の際は三息の動作で行うと自然と気持ちが落ち着き、次の動作に息合いが活かされる。各動作は気持ちを込めて行うと射にも良い影響を与える。