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04.08.2006

射のイメージについて

弓道は、単に矢を放ち的に中てる事のみが目的となっておらず、正しい息合いと形(八節)の規定に従った、行射全体から受ける印象(射品・射格)を高める事が重要である。

先ずそのためには自己の射を知る事が重要で、ビデオ等で撮った自己の射を研究する必要がある。その後は自分の射の良いところを伸ばし、同時に足りない部分を補う事が必要となってくる。

自己の理想の射はもちろん各々の持っている性格にもよるところが大きが、始めは理想の射のイメージを持ち、射への意気込み・気持ちを表現するように努めるとよいと思う。 例えば、離れの鋭さが足りない場合は、息合いの伴なった気迫を離れで表現するように努め、又射に荒い印象がある場合は、ゆっくりと息合いに合わせ、離れは気持ちを楽に、軽さを表現するように努めると良いと思う。

射の印象はもちろん使用している道具にも影響される事から、通常の稽古では、時々気持ち、道具を切り替えて違った射の表現を試すことも工夫稽古の一環であると考える。