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08.09.2006

三分の二の稽古

当道場の浦上系の流れを組む日置印際派の三分の二は、弦道を安定させる為に非常によい稽古となる。この三分の二は江戸末期から明治初期に浦上直置が考案し、その後浦上栄-稲垣現四郎各範士に受け継がれ、印際派の中でも新しい方法である。 三分の二は矢束が90cmとすると約60cmを引き、弦の高さ15-16cmを含めると約75cm引き取った位置にあたる。この位置は両手(矢)だけではなく、両肘が脇正面からみて水平に、上方からみて体の線と平行になる位置で、体育的にも利点がある。 引分けでこの位置を正確に通過することにより、弦道を安定させ、理想の会の位置に収める事が出来る。時々稽古ではこの三分の二を試してほしい。