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10.11.2007

残身(残心)について

ここ数週間は初めの立ちは体配で行うようにしている。金曜日は稽古時間が一時間と短いが、できるだけ集中した射ができるようにと始めたが現在では上手くいっているようだ。

本日のテーマは残身(残心)について。重要な事は体と集中力の張り合いにある。一般に残心で射の善し悪しが判断できるとも言われている。

初心者に関わらず、残心は良い射が出たときはしっかりと締まるが、悪い射がでると残心がとれない人が多い。残心は八節の内の一つであり、決して曖昧にしないようにしたい。

残心は以下の動作が含まれている。

1)離れの後の体と心の張り、伸び合い。目付は筈におく。ここで射の流れを反省する。

2)弓倒し。両手は体と平行に腰に戻ってくる。肘はやや体の後方へ向かい張り合った状態。

3)物見返し。頭持ちが下がらないように首を戻す。弓返りがなかった場合は物見を戻した後、弓の末はずを一旦床に付け弦を外に返し、その後末はずを再び持ち上げる。全ての動作は肘を活かして行う。

4)閉じ足。3つの方法がある(的正面に向きを換えつつ弓倒しを行う、3)の後に的正面に向きを換えつつ、脇正面に向かったまま閉じる当グループでは最後の方法をとっている。閉じ足は右、左の順で閉じ、体の縦線が崩れないように気をつける。

5)ユウ。的(自己を映す鏡或は流派によっては敵)又は上座、道場の空間に対して意を注ぐ。有り難うございましたという気持ちが入っていないと体の動作のみになってしまう。

我々一般に矢数をかけられないので、できるだけ八節の一つ、一つの動作に気をつけ一射、一射集中することが重要である。100射ただ引くよりも、一射毎1%づつ上達するように頑張ってほしい。